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科学技術と覇権の推移(2015//15)

一国の繁栄は複雑化し巨大化する社会システムに適応できた国に

 

今日は終戦(敗戦)後70年経った記念日である。安倍首相の各方面の要求を容れた談話や、その前の上海株式市場の暴落とその破綻を糊塗しようとする共産党政府の強権ぶりを見ると、日本は今大きな歴史の曲がり角にいることを認識させられる。

 

中国は共産主義革命に絶望したケ小平が始めた「先に豊かになれる者から豊かになれ」という資本主義導入の時代が完全に失敗に終り、これから文化大革命的な凄惨な時代になろうとしている様だ。外資も撤退し技術も資金も無い、汚染された国土に残された民の将来には悲観的にならざるを得ないが、自助を願うしかない。

 

安倍首相の談話は7月13日のブログで描いた映画オブリビオンの主人公を彷彿とさせる。占領軍のWGIP(War Guilt Information Programの魔法に気付いていない者が未だ未だ多い。戦争の悲惨さを「侵略に対する謝罪意識」に転嫁された為に隣国は日本をATMにしようとしている。しかし、中国、韓国の現状は彼らが、WGIPに添った弱者の戦略を取らざるを得なかった状況だったのではないかと思わせる。何故か?

 

小学校のころ、17世紀に海洋の覇権がスペイン+ポルトガルから英国に移った理由が気質の違いにあることを授業で教えられた記憶がおぼろげにある。感情的で冒険的なスペイン人よりより内省的で組織的な英国人の方が最新技術を扱うのに適していたからだ、というのだ。

 

その後海洋覇権は英国から米国に移り、米国はその頂点にあった。プロテスタンティズムを基調とする米国経済は科学技術の先進性を経済と軍事の推進基盤としてパックスアメリカーナを築いた。今日の科学技術と社会の複雑さはパックスブリタニカ時代の比ではなく、米国は多くの要素が複雑に絡み合った生態系(社会)を構築するのに成功したので世界を支配するのに成功したのだ。

 

日本社会を鑑みると、日本で尊敬されているのは、社会を安定的に運営している組織であることに気付く。次が科学技術者だ。官僚、金融、電機や通信などのユーティリティー産業の従事者に対する世間の認識を見ればわかる。起業家は失敗すればクズ扱いだ。この様な社会の文化は技術を基盤とした複雑な生態系という社会を維持発展させるのに最適だ。江戸時代には人口百万という世界最大の都市を運営して来た実績を持つ。

 

つまり、技術の複雑化により海洋の覇権がスペインから英国に移った様に、更に複雑化巨大化した科学技術が日本という社会を繁栄させる基本条件となった、と言える。隣国はこれに乗り切れなかった。