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2014年を展望する(2014/1/1)

再度「2014年の破局に備えるべし」

 

1年前のブログに「2013年、中国共産党政府は何とか持ちこたえられようが、2014年は社会格差拡大や国内民族問題などが臨界点に達して全国的な騒乱に陥り、流民が発生するかも知れない。」と書いた。1年経って見ると、殆ど当っている。

 

2014年はどうなるか?中共の統治能力が大幅に減少し、中共以外の党、例えば旧国民党の勢力が拡大し、中共は統治の正当性を自国民に顕示する為に尖閣などで軍事行動を取るかも知れない。あり得るシナリオとして、一夜明けたら中国はロシアがそうであった様に共産党と新国民党の議会制に変身し、産業界は太子党をコアにした財閥で構成され、戦前軍閥が割拠した様に地域的な独立性が高まる方向で変化するだろう。ヒラリー・クリントン米国国務長官が昨年言った様に、世界で最も貧しい国になり始めるのだろう。

 

韓国は、中国とスワップ協定しても実効を上げられず、これまで何度も助けてもらと日本からも見放されて再びIMFの管理下になり、産業は沈滞するだろう。三星やLGも大打撃を受けるだろう。

 

日本は中国韓国の破局に備えてきているだろうが、その為の津波の高さがどれくらいになるか予測し備えておいた方が良い。その損失を考慮に入れても、以前ブログに書いたように、日本の大航海時代がさらに進むだろう。15~17世紀の大航海時代を支えたのが三角帆や羅針盤の技術だった。今世紀の日本の大航海時代を支える技術はいくつかあるが、ここで挙げたいのがネットワークとITの戦略的な活用だ。

 

つまりこういうことだ。NECや日立などの日本の家電業界は社会基盤ビジネスに注力している。それは日本の社会基盤が優秀だからだ。それは、日本の技術や製品が優秀だからだ、と思っているなら、筆者は勘違いだと言いたい。優秀なのは、複雑精緻な社会基盤システムを遅滞なく運用できる平均的日本人の意識の高さあのだ。これが無いなら、製品やシステムを海外に設置し運用しても実効をあげることは難しい。英国の列車運行の出鱈目さに比べれば日本は天国だ。

 

日本人並みに社会基盤システムを運用する能力を身に付けるには不可能だと思って諦めた方が良い。それは国民性に対する挑戦だからだ。従って、社会基盤の運用は日本に住む日本人にやらせた方が即効果が出、運用費用を継続的に収益源にできる。

 

このビジネスモデルは、日本に巨大サーバを置き、テラビット級の高速回線を世界中に張り巡らし、スーパーコンピュータにネットのノード処理をさせれば実現する。これが現代のシルクロードとなる。このノードは衛星に置いても良い。

 

例えば中国や朝鮮の列車運行システムのノードを日本に置き、JRがその運用管理をすれば良いのだ。日本を下手に攻撃したら自国の列車運行が止まってしまうかも知れないと思えば、中国も韓国も下手には日本に手出しはできない。国家安全保障にもなる。